K2へ登る志の如く

しがないもの書きの、サイト更新の詳細情報を兼ねた日記

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目的と手段

 何となく考えがまとまったので書いておくことにする。


 本を読むことは手段であって目的ではない。つまり、本が読みたいわけではなく読みたい本(特定の作家の本など)があるということだ。本そのものが好きなのではなく、好きな本を読んでいる。
 最近は他ジャンル、他作家へ手を出しているつもりだけども、web小説はその対象ではないのは端的にいえば質が安定している保証がないからだ。読みたい小説を探すには市場供給されている限られたものの方が遥かに易いに違いない。


 小説を書くことは目的であって手段ではない。つまり、書きたい物語があるのではなく物語が書きたいということだ。書く物語そのものが好きだということが主体ではなく、書くことが好きだということの方が主体である。
 そういうわけで、アイディア、コンセプト、テーマ、プロットは手段やそれに付随するものであって目的そのものではなく、それを小説という形に起こすことが目的だということだ。


 ある処理をプログラミングをすることは手段であって目的ではない。つまり、処理をプログラミングしたいのではなくプログラミングしたい処理があるということだ。プログラムそのものが好きなのではなく、ある処理を行うための手段の一つとしてプログラムをする。
 だから、作るものを探しているという状況は本望ではなく不毛だということだ。ないのに強いて探す必要性は何もないのだから。