K2へ登る志の如く

しがないもの書きの、サイト更新の詳細情報を兼ねた日記

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小説を書く理由

 ご無沙汰してます。一週間ぶりでしょうか?


 今回のエントリは今までも散々書いてきたテーマ、「小説を書く理由」です。方向性、つまり何処へ向かっていくのかということに重点を置いて書いてみたいと思います。


 私自身、書いているからには賞に応募してみるという選択肢も考えるのですが、今のところそれを実行に移す気はありません。あくまで趣味であって仕事にしたくはないという想いがあるからです。ただ、誰かに認められるということのためだけに賞があるのだとすれば、送っているかもしれません。しかしながら大抵の賞はその後の作家デビューが前提です。私のスタンスにはそぐわないのです。
 かといって、自分のうんだキャラクターたちが好きで彼らの物語を書きたいと思って書いているわけでもありません。あのキャラとあのキャラがあんなシチュエーションになったら……、とかいう想像も妄想も、それこそスピンオフのようなものを書く気もさらさらないのです。
 私のスタンスは、恐らく書きたいから書く、だと思います(恐らく、というのも自分でさえよく分かっていないからです)。何かを書きたいというのではなく、書きたいから書くのです。書く対象があらかじめ決まっているわけでもなく、書きたい物語があるわけでもない。ただ物語を文字として綴ることこそが目的であって、たとえ絵が書けたとしても漫画でそれらの物語を表してしまうこととはまったく違うのです。書きたい物語があってその表現方法をして"文字"ないしは"小説"という形をとったというわけではない。それが小説であることこそに意味があるのです。だから、表現の方法として可能なら漫画でも構わないという人とは、書くスタンスが相容れないのです。
 このスタンスの違いが問題になるのは、人の小説の感想を書く時です。私の観点は文章、若しくはその前後の繋がり、道具の使い方、伏線の張り方、及びその発火などだったりするのですが、キャラクター重視の人が見るのは中で動いている人物、若しくは彼らの性格、成長、関係性、そしてその変化だったりします。
 個人的にはこの差は純文学とラノベの差に近いと感じているのですが、どうでしょう?