K2へ登る志の如く

しがないもの書きの、サイト更新の詳細情報を兼ねた日記

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小説にまつわる過去話でも

 何となく過去の話が書きたくなったので書いてみる。
 読みたくなったら続きから。

書き初め

 思えば、最初に小説──というか、物語に手をつけたのは、中学1年のとき(恐らく後半だ)だった。既に早6年半(程度)、あと3年ちょいで10周年になろうとしているわけか。このときに書いたものは合作で、ファンタジーであった。無難な線である。
 実際に一人で小説を書くことになったのは、中2の終わり。ここから数えると5年半になる。そのときに何故強いて書きにくいはずの恋愛小説なんぞを選んだのかは今でもよく分からない。書き始めた当時は好きな相手なんていなかったし、そも恋愛とは何ぞやという次元は読んだり見たりして得た知識のみだったのだ。とはいえ、ここで恋愛小説を書き始めたことが、今後を左右することになり、(恐らく)初恋もこれを発端としている。そこは感謝しなくてはなるまい。ただ、結果論としてはあまりよい方向に行きはしなかったのだが……。

高校の選択

 高校を選ぶときには、己の学力と高校の距離、それから文芸部があるということからその高校にするということを決めた。中学校の進路相談の折も、そのことを先生に対して推していたと記憶している。高校の距離はたまたまであったからともかくとして、学力と文芸部が存在してるという条件にマッチしていたところがあったというわけだ。無論、高校でも書き続けるつもりでそういう選択をした。当時、友達の一人に同様の趣向を持っていた人がいて、受かれば共に入るつもりでいたのだ──。

高校初期

 高校に入るとまず部活動の宣伝のチラシの埋もれることになる。一種の洗礼である。
 そこで受かる前から目をつけていた文芸部に関する本格的な情報を得るに至るのだが、思いの他女性部員が多かった。そのせいか(あるいはそれ以外の要素かもしれない)友人は入部という選択肢を取らなかった。ここで自分もそれに同乗したことが高校時代の部活動を暗黒期とする一因だろう。
 入っていればよかったと後悔するつもりはないけども、仮に入っていたとすれば理系を目指さずに小説家となることを選んでいるという可能性もあったのではないかと思わなくもない。もっとも、今思ってみても驕りでしかない。書き続けている今なら当時より伸びているはずではあるが、あまり進歩した気もしない。
 そんなこんなで結局何故か化学部に入ることになった。ちなみに中学の時分は美術部である。ただ、今は絵を書いてはいない。当時の絵も大きい(1メートル程度か)ために学校に置かれたままになっているはずで、絵の具が虫に食われたりしているのだろう。破棄されていたとしても文句は言えまい。

科学部にて

 化学部といえど、向き合うのはパソコンが主である。化学実験もいくらかしたが(なんちゃらマロン酸の撹拌とか)、やはりパソコンがメインである。これが今の進路──つまり情報系の学部に入ることに至った理由かもしれない。とはいえ、今まで作ったもっとも規模の大きいプログラムは原稿用紙云々である。やはり小説を書くことも意識していたということだ。
 最初の顧問の先生は1年2年のときで、傾向としてはパソコンがメインだった。例えばライフゲームと呼ばれるゲーム(これは非常によくできていて、このゲームの仕組みで現在のコンピュータで行われている基本演算をまかなえる)をBasicで組んでみたりしたものだった。プログラミングを始めるに至ったのはこの前後だったと思うが、この出来事が起因しているのかどうかは定かではない。
 さて、最初は文芸部に入るつもりでいたから、この科学部に対してそれほど熱意があったというわけではない。ゲームの作成とやらに興味を示してRPGツクールの購入を提案し部費で得たこともあったが、当時最新がXPで値段の都合により98となったことですっかり冷めてしまった。それも仕方ないといえば仕方ないのだが。

高3

 3年にあがると、クラスも大分落ち着いてきた。この当時がもっとも居心地がよかったと思う。学校の友人で僕自身が小説を書いているということを知っているのは一人だけ、つまり中学校のときに文芸部に入ることを共に志した人物のみだった。というわけで、小説はあまり表舞台に出てこない。
 ここで二人目が出てくるのだけども、正直なところ実生活にそれほど影響を与えることはなかったし、自分から何かできたというわけでもない。あまり触れる必要もないだろう。先日久しぶりに同窓会であったら、すっかり飲んだくれになっていた。それでも何とも思わないものである。所詮その程度の気持ちだったのかもしれない。
 一方、科学部は夏を待たずに途中で辞めることになる。悩んで親にも話したが、やはりそのまま続けることは苦痛でしかなかったので仕方ない。他の同学年の二人のやる気のなさも影響していたが、思えば当初から自身にやる気があったとは思えないのだから、仕方ない。しばらくして、夏の大会も終わり、部活動に従事しなくなるのだが、それを待つこともなかった。

大学への進路

 大学は何処に入るのか。その第一条件は無論文芸部である。次が学科、次が学力、次が距離。当初予定していたのは同じ文化圏内──つまり近畿圏内の大学だったのだが、そこは残念ながら及ばずだった。諦めて私立へ行こうとしたのだが(センター入試で既に受かっていたのである)、見もしていなかった中部に距離以外の条件を満たす大学があることを、先生に言われてやっと気がつく。確かに中部は近かったのだが、当時眼中になかった。無論、そこの大学も選択肢になかったのである。それほどまでに文化圏とやらの与える影響は大きかった。
 

で……

 そうして、その大学に入って今があるわけだが……。正直周りに全く友人はおらず、同じ圏の出身者を探すだけでも一苦労である。つまり一から友人関係を構築しなければならないという非常に面倒くさい状態だった。しかも辺りは中部圏の人ばかりで、高校時代からの友人も当然のようにいる環境である。なんという孤立感!まあ、なんだかんだ言っていても、それなりの状況に落ち着いてしまったのだけども。
 ちなみに大学での恋の話だが、選択肢に立たされてどっちとらずを踏んでしまったので、片方はなかったことに、もう片方は現状維持である。とはいえ、後者は進みそうにないし進ませるつもりもないので、長い目で見てもそれほど取り上げて言うこともないのかもしれない。なんだかなあ。