- 作者: 伏見つかさ,かんざきひろ
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2008/12/05
- メディア: 文庫
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らしからぬ本を読んでいると言われた。まあ、そうかもしれない。
ギャグ回とシリアス回がしっかりと分かれている。ただ、そのせいで"自分より妹"になってしまってはいないか……?
ギャグ回について。
分かる人には分かるネタを違和感なく使う。分かる人は作者がそれを狙ってやっているということに気がつくんだけど、分からない人はそこにネタがあったと気付かぬまま読み進められるという安定感。つまり、ネタの使いどころに違和感がない。皆が皆、そう思うかどうかは分からないが。とはいえ、やり過ぎると"なんだかなあ"ってことになる気がする。ほどほどに、ね。
シリアス回について。
今回も前回と同じ展開ではありますが、切り口が違う。良くも悪くも前回と似ているという感じ。どうやって解決するのかと思ってみていたら、まずは論理的に解決して、それからまた兄貴がやけっぱちを起こしました。相変わらずのやけっぱち、すがすがしいですね。妹のためにここまで一生懸命になれる兄、かっこいいです。もっとも、見た目カッコ悪いことになってますが(笑)
総評?
感想見ていれば前回と同じ展開しか書いてないと思われるでしょうが、それに違わぬ概ね同じ展開です。別の事柄を似た展開でどう切るか、です。本全体での起承転結を重視すればそれも無理はないかと思われます。前回の展開に何が追加されてどう物事が動いていくのかをお楽しみあれ。お勧めは二章と四章ですね。