3時半頃に眠くなるまで本を読もうと思ったが最後、5時半までぶっ続けで読み通し、もはや寝る甲斐もないと思いここへそのことを書き込む次第……。
森見氏「有頂天家族」の4章途中から読み始めたのが悪かったのだ。果たして氏の書籍は、私の眠りを妨げんとしてあるのか、否か……。いずれにせよ、氏の作品のよきことよきこと。
平坦な道がいつの間にか登り坂に変わり、気付けば鋭角頂点に立ち、そこから驚くさま見て取れるように下り落ち、元の地より殊更低きところへ行ったと思えば、跳ね飛ばされたように元の高さへ帰ってくるのである。
はて、何のことを言っているのかと思われるが、「有頂天家族」の"鍋せしめんとする金曜倶楽部"のことである。「太陽の塔」の"ええじゃないか騒動"、「四畳半大世紀」の最終話、「夜は短し歩けよ乙女」の"大学祭"がそれに準ずるものであろう。果たして、残り一冊は如何なるものか。
かような興奮を見せたる本は2冊目である。つまり、夜通し読み耽ったものは、これが最初ではないということだ。はて、前は何であったか。ともあれ、これだから止められないのである。