K2へ登る志の如く

しがないもの書きの、サイト更新の詳細情報を兼ねた日記

Twitter : @toresebu

所謂"プロ"について

最近、社会批判ばかりしている気がするなぁ…。
とはいえ、あまり辞めるつもりもないのですが(^^;


いわゆるプロというものは、その界隈ではプロであったとしても、俗世間一般ではその肩書きが一切通じない場合もあります。
例えば、極端な例を出すと、

  • 掏(す)りのプロ
  • 泥棒のプロ
  • 痴漢のプロ

ネットは広いですから、そういった犯罪に就く(ぇ)人たちの集団のサイトがあったりします。
もちろんそういった行為は違法ですし、サーバーの管理者はそのサイトを即刻解約するべきなのですが、如何せんネットワークの世界ですから、潰せど潰せど生まれてくるわけです。
まあ、そういった中でいくらプロと呼ばれても、所詮社会的には悪でしかありませんから、"プロ"という肩書きは社会的な定義ではなく狭義です。


上記のは余りにも極端ですが、その界隈でプロと呼ばれるような人がいても何ら可笑しくないことは理解が得られましょう。
追加して、いくつかプロと呼ばれてもその言葉に共感を得られない事例を紹介いたしましょう。


例えばスポーツ。
スポーツには色々な競技がありますが、自分が一切したことのないような競技(社会的知名度も当然低いものとして)のプロだといわれたとしても、それは競技を知らない人にとってはただの人に過ぎません。
ただ、その競技を自分も経験すれば、その"プロ"という呼称に共感が得られるかもしれませんが、それはまた別の話です。


例えばゲーム。
シューティングやアクション、ファイティングのプロなどはその界隈によくいますが、彼らにしてもゲームをしない人にとってはただの人、ひどく言えばオタッキーだといわれて終わりです。
なんせ、彼らはゲームをしたことがない人ですから、ゲームというものがどれほど難しいのか何がすごいのかに共感ができないのです。
ですから、プロといわれても、その言葉に一切の共感を得ることができないのです。


世の中にはこうした"社会的に共感を得られない"プロがたくさんいます。
社会的に認められなければプロではないというわけではないのですが、認められてこそ"真のプロ"と呼べる職種もあると思うのです。
そういった職種に就く方々の中には、"その世界のプロ"であるけれども、"社会的なプロ"でない人がたくさんいます。
そういう人は、"業界の独り善がり"でしかありません。


もっと具体化してみましょう。
"業界の独り善がりのプロ"とは、こういった中にいます。
○高い視聴率をとって持て囃されるプロデューサー
○人気番組を持たされたが、ゲスト受けしか狙わない演出家
○高い地位にいて高給料を貰っているが裏献金に加担する重職
○地位に物を言わせてその職業における信念を失った人
○本来、重視しなければならないはずの視聴者よりもスポンサーに重点を置くテレビ関係者
○受験ばかりを重視して、"教育"の意義を失った教師
テレビに偏ってる気がするのは、気のせいでしょう…。


"業界の独り善がりのプロ"でなくとも、良かれと思ってやっていることが本質を失っている例もあります。
ついでなので、テレビを中心に書いてみると、
○正解者への賞金
○同じく正解者への賞品(食事・旅行券・スポンサーの品etc)
○お笑いに属する芸能人のお決まりのネタ
○司会者の試食
○"業界のドン"の視聴者に対するでかい態度
○ニュース番組へのテレビアイドルの起用
○下手な受け狙い
○下手な受け狙いに対するわざとらしい笑い
○受けを狙っていない一般人に対する笑い
○伝わってこない感想(海外ロケや食べ歩きロケ)
○演技下手な"時代に乗った人"のドラマへの器用


あと、少し話は違うのですが、同じくテレビで癪に障ること。
○テレビに出ている人間が平気な顔でする日本語の間違い
○東京だけでの日本語の間違いの紹介
"最近若者の間でこういった日本語の間違いが一般化しつつあります"とか言われても、それを無駄に広めてしまっているのはテレビであり、テレビに出ている人間です。
正直、まったく説得力がない。
だから、テレビは所詮"受身"のマスメディアであるということをもっとテレビ関係者は知るべきだと思うのです。
インターネットが急速に広まったことによる影響もあるのではないかといわれるかもしれませんが、インターネットの場合は文字として入ってくる情報であり音として入ってくる情報ではありません。
インターネットにおいては、好き好んで読みにくいギャル文字や、踊ったような誤りばかりで恥さらしかと思うような文章を読んだりしないにも拘らず、テレビでそういったものの一端を捉えて間違った使い方をされると受身という形で定着してしまう。
最近では、そういった過ちに毒された人間がよくテレビに出るような気がします。
どうりで、間違った日本語を紹介する場が増えるわけです。
特に顕著なのは"全然"の使い方でしょうか。
あとは、ら抜き言葉とかですか…。
テレビは、馬鹿なアイドルを出せばウケるとでも思っているのでしょうか。
それが誤った日本語や知識を流布しているということに気がつかないのでしょうか。
正直、テレビに出すために一定の試験でも受けたほうがよい気がします。
中学生レベルの問題を答えられた人に対して、"頭がいい人は違うなぁ"なんて、馬鹿な台詞をはくような人は、少なくとも業界から消していただきたく。日本語のためにも。